14日  キャンモアをレンタカーで9:10出発。コロンビア大氷河のlcefield Centre 11:35着、天気予報どおり雨模様でMt.アサバスカは、雲に阻まれ見えない。 インフォメーションで日本語が通じるベンさんに出会いMt.アサバスカのルートについてのアドバイスを聞くことができた。今夜は、少し離れたところにあるテン場で泊まることとした。夕食を野外小屋ですませ、テントを張るつもりだったが、雨が止まずやむなく車の中で寝ることにした。私は、後部座席で寝がえりもままならない中、なかなか寝付けなかった。
 15日  1時起床、外は小雨のため車中でラーメンを作り朝食とした。2:30出発、登山口に3時前到着したものの本当に登山口かどうか真っ暗で確認できないため他の登山者の到着を待つ。1パーティーが登って行ったので登山口確認。我々は、事前に安全であると聞いたMt.アサバスカとMt.アンドロメタの間の雪渓通称AA雪渓を目指し4:00出発。キャップランプの明かりを頼りに進んだが、なにせ真っ暗で登山道が確認できなかったため、元の正面登山口に戻った。正面登山口より5:00頃踏み跡をたどり出発、またまた、踏み跡を見失ったため夜が明けるのを待ち引返した。谷筋に迷い込んでいたらしく、尾根筋に踏み跡を確認。気をとり直し尾根筋の踏み跡をたどり6:30(登山口より約30分地点)再度進んでいくことにした。約2時間のロスの末ようやく正規ルートを登り始める。
 
早朝迷い込んだ谷筋を望む
 
尾根筋を進む 7:11
 やや足場の悪い登りを登って行く。周りはすでに明るく雲が眼下に雲海として眺めることができ、何とか天候は回復基調であるように感じた。8:00頃雪渓となりアイゼンを装着、ゆるい傾斜の雪渓を左にトラバースしながら徐々に高度を上げていく。
 
クレパスに注意して進む前方アサバスカ 8:26
 
山頂を望む(左の平らなところが山頂)9:02
 
雲が切れ始めた雪渓を進む 9:17
 
雲海の奥に見えた山々
 
眼下にlcefield  Centrも見えてきた  9:37
 
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 やや傾斜のある斜面を右に大きくトラバースして上部にでる。途中に雪庇が出ており一部デブリもあり、気温が上昇すると崩れる心配がある。今日は前半のロスですでに日が上がり気温も上昇しているので早めに抜けたい。出来るだけ休まず先を急いで長い右のトラバースを進んだ。
 
やや傾斜のある斜面のトレース
 
後方の溝尾さん 9:58
 10:40 下部のトラバースを抜けてAAルートへの下降点を通過。先行パーティーは、山頂を目指さずこの急なガラガラの斜面を下降していったようである。ここからがもう一登りある。トレースはないがルートファイティングは、そう難しくなかった。1つのピークを越えた先に目指す山頂が見えた。稜線は、無風快晴。二人交代でトレースを付け快適に進んでいく。12:30山頂に到着、ここより高いところはない。
 
前方 Mt.アサバスカ山頂  12:11
 
12:25
 
Mt.アサバスカ山頂にて
 
12:30
下山は、途中通過したAAルートを下降することとした。かなり傾斜が強く中途半端に雪が解けていて、ガラガラ急斜面。疲れているせいもあるが、かなりてこずりながら下降した。注意はしていたが、クレパスにはまり込みヒヤッとした。これが大きなクレパスであればヤバイところであった  
 
AAルート(Mt.アサバスカとMt.アンドロメタ間の雪渓)上部の下降

AAルートの雪渓を振返る 
 
AAルートの雪渓を通過後のがら場
 
下山途中から見た氷河雪上車が小さく見える
 
バスから雪上車の乗り換え場所
 
道路からみたアサバスカ氷河
 
Mt.アサバスカ
 
道路からみたMt.アサバスカ
 登山口に到着したのが、16:30 迷った時間を差し引いてアサバスカ登山時間は、 10時間30分の工程となった。
 
 
 Reported by S.Okamura  Photo presented by S.Okamura